院長のブログ
(2023年)
第340回 これからは健診での見逃しが危惧される
今、健康診断では、パワハラ対策、セクハラ対策と称して着衣のまま(肌着など着たまま)で胸部聴診を受けることが多くなりつつあります。触診も聴診器が当たる以外はしないとか、以前では考えられないしスタイルになってきています。肌や骨格の視診(病気が無いか診ること)、触診がなされないと、皮膚疾患や漏斗胸、腫瘍などの見逃しが多くなると予想されます。診れない様にブロックするわけですから。また、各聴診器も肌着の上から聴こえるようには出来ていません。直接肌の上からやっと聴こえるように出来ています。従って、今後、健診での心疾患の見逃しが増えるでしょう。