(238)新春の勉強会2
1月17日にも東京保険医協会で日本医大長尾先生による脳梗塞予防の極意といったテーマで抗血小板薬の使い分けやDOACの新しい話題について素晴らしい講演がありました。その前の連休の滝村先生の講演でのまとめの続きです。トルバプタン(サムスカ)の外来投与開始がもうすぐ認可されるので、今までの経験プラス基礎事項、応用事項の確認講義も行われました。S先生のため一般的事項を列挙します。
- 心不全に対するβ-遮断薬は漸増する。カルベジロールは出来れば、最低でも7.5mg/日までは増やしたい。
- 血圧が低くてもACE阻害薬は加えたい。エナラプリル1.25mgでも良いので処方に入れたい。
- 心不全の方、一回でも入院歴のある患者さんには、毎日体重を測ってもらいノートに書いてきてもらう。
- ループ利尿薬は徐々に死亡率を上げる。(ESCAPE試験)
- アルダクトンAはRAS系を抑えるには25mgでは不十分なこともある。50mg/日以上必要なこともある。その際、腎機能と血清K値に留意する。
などなど。とても勉強になりました。