(172)心不全の勉強会
ここへきて心不全の勉強会が立て続けに保険医協会でありました。今月は佐久総合病院の循環器内科部長矢崎善一先生の講演でした。前回の矢川真弓子先生同様、クリーンで臨床中心に仕事をなさっている先生です。
さて、S先生のためにまとめてみます。
- ヘフレフ(HFREF)は収縮不全:EF40%以下〜薬物治療のEBMがある。
- ヘフぺフ(HFPEF)は収縮が保持されている心不全:EF40%以上〜EBMなし。
- 70歳以上の心不全ではヘフぺフ(収縮保持型)の方が多い。
- 突然死のリスクはEF35%以下、OMIの既往、ホルターで非持続型VTがあると高い。
- メインテート、アルダクトンは突然死を減らす。
- 心腎貧血症候群(Cardio-Renal Anemia Syndrome)に注意し、貧血の改善が時に心不全の予後改善に繋がることにも留意する。
以下、次号に続く。